腰痛(1)

腰痛患者は日本全国に2400万人、なぜ腰痛は改善出来ないのでしょうか?

原因が解明されていないからです。

腰痛・腰椎椎間板ヘルニア・ギックリ腰・坐骨神経痛等々は骨格の異常(関節の変形や神経の圧迫)によって引き起こされるという、固定概念に縛られている限り辛い痛みから解放されることはありません。

原因は、体幹部を走行する動脈血管の圧迫により、障害部位の毛細血管先端に血流障害が起こり、酸素欠乏におちいったため痛み物質が放出され引き起こされます。

二本足で歩行する人間の宿命。

腰痛は、世界中の人々の国民病と言っても過言ではないくらい、悩んでいる方の多い症状です、アメリカを始め日本、欧州各国で腰痛が原因で離職率また仕事復帰率が低下、生産性にかなりのダメージが起きていると報告されています、各国で「痛みの10年政策」を実施しているのにもかかわらず、なかなかこれといった解決策が見つかっていないようです。

二本足で歩くようになった人間の上半身の体重は、全体重の3分の2程あります、体重が60kgの人で約40kgが土台である骨盤が支えているのです。
それだけでも腰に負担がかかるうえに、立つ、座るという動作を繰り返せば、腰にかかるストレスはさらに増大します。

もともと、四足歩行していた人間の先祖は、手と足で重力を分散するようにつくられています。
しかし、ある時代に重力に逆らって二本の足で立つようになった時から、重力に対する負担が腰に集中するように変化、それだけ身体の土台である腰に負担がかかるようになってしまいました。

よって、腰痛は人間が背負った宿命ともいえるのです。

(実際、宇宙飛行士が地球に帰還されると、重力の影響を痛感させられるという話は何度も耳にしました、また、我々もプールから上がるときに重く感じますが、これも重力の影響です)

その後、二足歩行によって、手が使えるようになり超速の進歩を遂げてきましたがその代償として、人類は腰痛という弱点を抱えてしまったのです。

一昔前までの人類の移動手段は徒歩でしかありませんでした、歩くという事は全身の筋肉運動が出来ていたわけです、筋肉を動かすという事は、血流に密接に関係しています、筋肉は収縮することによってポンプ作用として血液を循環させるからです。

しかし、現代人は一昔前と比べると大半の人が筋肉運動が出来ていません、長時間座りっぱなしでのデスクワーク、移動手段は交通網の整備により、ほとんど歩かなくて済むようになりました。
これでは、筋肉が収縮してのポンプ作用は期待できないうえに、追い打ちをかけて、廃用性筋委縮症に進んでしまいます。

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