健康も不調も常識の中に答えは有りません。(1)

東洋医学、数千年の基本概念である、氣・血・水理論。

氣と血の流れは生命維持に不可欠、人間の体には経絡を通って「氣」と「血」が流れていると考えている。

「血」は血液と同じように考えている、一方「氣」の方は、今でいうエネルギー、活力といった意味で理解される、これを合わせて「氣・血」と呼ばれる、氣血こそが経絡を流れる心身のエネルギーである。

また、このエネルギーは水の様に絶え間なく流れていることから経水とも呼ばれている、こうした、気・血・水のエネルギーの流れは現代医学の循環系や神経系とは全く異なる考え方ではあるが、東洋医学の見地からすれば、人間の生命を維持するために必要不可欠のものと考えている。

臓腑中心の病因病理思想は、あまりにも形式的論議に過ぎて、実際の臨床適用に困難が生じてきた為、後世になると整理され、臓腑経絡を中心とした病因論から気血を中心とした実証的な病理説に転化した。

さらに、気・血に水滞を加えた。

水滞、体内に水分の代謝障害おこった状態、新陳代謝機能の障害によって、病的な滲出液、異常分泌などをおこし、発汗、排尿などにも異変がおこることになる。

人体の70%位が水分であるため、水の変調という事態は大変に重大な病態の引き金になる、この為、今日では一般に水毒という言葉が用いられている。                   氣滞(気の変調)・血滞(血の変調、瘀血といわれる)・水滞(水の変調、水毒といわれる)この三要素が鬱滞と表現されている、血も水も気の支配を受けて動かされているという考え方であることから、気の滞りがあれば血・水の流れも停滞する。

と、ここまでは東洋医学数千年間の基本理念である、氣・血・水理論が常識とされていますが、東洋医学全般から見ると、多数の流派、諸説が存在し未だこれであるという説明には無理が生じると考えます。

なぜなら、人はそれぞれに、生い立ちや生活習慣が異なるため、何かに当てはめるという事は困難だからです、あくまで、仮説や推論の範疇にあると思います。

では、健康を保つ為には、どうすれば良いのでしょうか、血液は万民の体内を循環している生きる為のエネルギーです、よって先ずはこのエネルギー源である血液を、脳から手、足の末端まで正しく循環させることを第一とする考え方が「血・水・氣・動」理論です。

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